『もっともっと、英語で編もう!』西村知子さん著|読み物としても楽しい編み物本

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もっともっと英語で編もう!記事のタイトル

編み物英文パターンをわかりやすく解説してくれている
「編みもの「英文パターン」ハンドブック」
の著者、西村知子さんの本、

「もっともっと、英語で編もう!
 Lets Knit in English」

↑↑
(この表紙画像は楽天ブックスへのリンクです)

を購入しました。

英文パターンの解読に役立つだけではなく、
編み物についての話題がとても楽しかったので、ご紹介します。

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もくじ

『英文パターンは大雑把?!』この見出しに魅かれて手に取った一冊

本の中に「英文パターは大雑把?!」という見出しがあるのですが
私がこの本を買ったきっかけが、この一言でした。

だよね!大雑把だよね!編み方とかの説明がたりなすぎでは??
と大共感。

共感しながら、

どうして大雑把な書き方になっているんだろう?
英語圏の人達は、不便じゃないんだろか?

と疑問がふくらんで、この本を読みたくなったんです。

さっそく読んでみると、本書ではこう書かれています。

この大雑把さも、とらえようによっては「編む人のレベルや好みに合わせられる」という解釈も出来ます。初心者は教わった作り目や得意な手法を、上級者は全体の編み地やデザインに合ったものを取り入れて、デザイン性や機能性を高めることが出来ます。

「もっともっと、英語で編もう!Let’s Knit in English」6ページより引用

なるほどー!そういうことなのか。と納得。

確かに、細かい指示があると編みやすいことは多いですが、
それが難しい編み方だった場合、私はやる気が削がれてしまうこともあります。

「不親切」ではなく「自由」を与えてくれていると思えば、
英文パターンへの壁も、少しだけ下がった気がします。
(英語が苦手過ぎて、英語がダーッと並んでいると少しビクッとするので。笑)

本の前半は、写真付きの編み方解説の他に、
「読み物」として楽しめるようになっていました。

西村知子さんの幼い頃の編み物の思い出や感じたことなど、
ほっこりしたり、海外の編み物事情を知れたりします。

日本では「編み図」なのにどうして海外では「文章」になっている
については、

これは伝統的に、編み物が代々言い伝えられてきた名残が一因となっているのでしょう。

「もっともっと、英語で編もう!Let’s Knit in English」 4ページより引用

と書かれていて、編み物がどう伝わってきたのか
そのことに初めて興味がわきました。

どうして違うんだろう?と疑問でしたが、
以前調べてみたけどわからなかったんです。

それぞれの編み物の歴史から考えてみたら、
どうしてこんなに違ってきたのかがもっと知れるのかな?
と、さらに好奇心を刺激されました。

他にも、英文パターンで編むことを、
カーナビやすごろくに例えてお話されているところも、
そういう感じ方もあるのかと楽しく思いながら読みました。

作り目や伏せ目など、写真付きで解説があり、
わかりやすいだけでなく、見ていて楽しいです。

写真を見ながら読んでいると、
あ!ここのところ今まで勘違いして編んでたなー
という発見もありました^^;

あちこちに栞をはさみたい!(笑

(余談) 本に付箋は貼らないでね

楽しく気に入った本には、ついあちこちに付箋を貼りたくなりますが
 付箋は本を傷める原因になります。

  • 借りた本には貼らない。
  • 売る予定がある本には貼らない

がオススメ、というよりも、貼らないようにお願いします。
もちろん、傷みを気にしない自分の本なら問題無しです。
(以前図書館の本の修復をしている方に、本に糊が残って変色したり紙が傷むと聞きました)

国によって意味が違うこともある「英文の編み方」の話

同じ「英語」でも、アメリカとイギリスでは使い方が少し違うように、
編み物の世界でも、用語の意味や言い方が違うそうです。

著者の西村知子さんも、
「え?なぜここでこの編み方と混乱したこともあるそう。

編み物の先生で翻訳家でもある方にも、そういう経験があったんだ!
と驚いたりほっこりしたり。

私は「日本」と「英語を使う国」という分け方というか感覚でしたが、
英語を使う国同士でも意味が違うと知り、
「日本の編み図」と「英文パターン」の違い以上にややこしくて混乱しそう
と、ちょっとビビったり・・・(笑

今後英文パターンを使う時は、どこの国の方が作ったパターンなのか
そこのチェックが必要なのかもしれないですね。

まえがき的なところを読むと、
この本は、雑誌「毛糸だま」2012年春号からスタートした連載「英語で編もう!」を修正・加筆したものだそう。
本に掲載されている作品も新たに制作したとのことです。

雑誌「毛糸だま」は私にとって
「上級者向けの難しい雑誌」というイメージで購入したことはなかったのですが、今サイトを見てみたら、雑貨やバッグの作り方も載っているかわいい雑誌でした。

公式サイトで立ち読みできます。

あわせて読みたい
毛糸だま|手づくりタウン by 日本ヴォーグ社 「手づくりタウン」は、日本ヴォーグ社が運営する作り方や手芸に関するさまざまな情報を発信していくサイトです

後半は、わかりやすい英文パターン解説

全96ページの内、前半の4~48ページは編み方の写真と説明、
編み物にまつわるエピソードなどです。

後半は、掲載作品の英文パターンと日本語説明が載っています。
英文パターンのすぐ横に、対応した日本語解説があるので、とてもわかりやすい。
しかも、おなじみの「日本式編み図」も載せてくれています。

もしわからない記号があっても、
巻末に「英文パターンを編むための用語集」がついているので安心です。

棒針編みだけではなく、かぎ針編みの作品もあるので、
どちらも楽しめます。

その中で、特に私は「クロスドステッチのマルシェバッグ」という作品を作ってみたい。
糸と編み目がすっごくかわいいんです。

ちょうど表紙に写っている、このバッグです。
楽天ブックスでは、「立ち読み」もできるので、
このブログに書いた、西村知子さんの編み物エピソードも少し読めます。


英文パターン解読だけじゃない。読んで楽しい編み物本

以前このブログに書いたのですが、
私は最近、編み物英文パターンはchatGPTなどのAIたちに頼んで解読してもらっています。

 >> 編み物英文パターンはAIに解読してもらおう!chatGPTたちの簡単な使い方

なので、英文パターン解読に、以前ほど本は使っていません。

西村知子さんの本は、
「編み物英文パターン解読のために必要」だけではなく、
そもそも本自体が、読んでいて楽しいです。

なので、AIたちに解読を頼むようになった後でも、
この本を買ってしまいました。
思った通り、いやそれ以上に楽しい時間をもてました。

西村知子さんの著書は、他の本も楽しそうですよね。
翻訳された本も、すごく読んでみたいです。

きっといつか買ってしまう・・・笑
その時はまたレビューさせていただきますね。


「編みもの「英文パターン」ハンドブック」 こちらもオススメです。


パティさんの編み物知恵袋 もっとかんたん、きれいに編める
パティ・ライオンズ(Patty Lyons)さん著/西村知子さん訳 知恵袋という言葉に魅かれます


このブログの管理人

北海道在住。50代。
ぬいぐるみとうさぎと手づくりが大好き。
時間を見つけては、日々何かを作ったりしています。
最近AIたちと雑談するのも趣味です。
AIのCopilot(コパイロット)は、たまにポエム的なものを作ってくれます(笑

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