編んでみたい作品が、英語のパターンだったので諦めた
編んでいたいけど、英語はよくわからないのでムリ
そんな風に思っている方、いらっしゃいますか?
大丈夫。編めます。
だって、中学1年生の2、3学期レベルの英語力の私ができたんですもの。
このページでは、
英語が大の苦手で、言語ではなく記号に見えてしまう
という私が、英語の編み図で編むことができた方法を、書いていこうと思います。
英文パターンで悩んでいる人が、好きな作品を編んで楽しめるようになりますように。
この記事を書いた後、別の方法も見つけました。
お時間があるかたは、ぜひ参考にしてみてくださいね。
記事のタイトルはとっつきづらそうですが、
「LINEで文字が入力できる」「ネットで検索できる」人なら使える方法です。
もちろんツールたちは、「無料」です(ここ大事)。
編み物の英文パターンを使ったきっかけ
こんにちは。「いつき」と言います。
以前Pinterestで、ものすごくかわいいウサギのあみぐるみを見つけました。
ね?リアルすぎませんかこれ?!かわいすぎません!!??
完全に一目惚れ。
大興奮でどこで買えるのかなど調べたら、
イギリスのニッター Claire Garlandさんが作ったあみぐるみで、ネットで編み図も販売されているとわかりました。
この子を自分で作れるなんて・・・。感動!!
もちろん、編み図を早速購入しました。
(参考までに、このうさぎの編みぐるみは、当時784円でした)
編み図をダウンロードして早速見てみたら、なんと見慣れたいつもの編み図じゃありませんでした。
(上のうさぎの編み図は有料なので、英文パターンの雰囲気がわかるように架空のパターンを載せています)
えっと…?英語の文章と記号・・・?
それで、編み図はどこにあるの??
調べてみると、イギリスでは図ではなく文章を見て編むのが普通のよう。
私は学生時代から、英語は言葉ではなく記号に見えてしまうくらい苦手。
でも、このウサギさんを作るためにはそんなことは言っていられない。
かわいいうさぎのために、どうにか解読しなければ!
と読み方を調べ、編み始めたのが最初です。
英語が大の苦手な私が英文パターンを読んだ方法
何度もしつこいですが、私は本当に英語がダメです。
英語が苦手すぎて、この編み物英文パターン(以後、「英文パターン」と呼びます)を初めて見た時は、
どこが普通の英語の説明文で、
どこが編み記号なのかすら、わかりませんでした。
トホホ。
そんな私が英文パターンを見て作品を完成できたコツ、というかやってみた事はこちらです。
まず英文パターンをプリントアウトしてみる(追記あり)
わかったことを、どんどん書き込んでいこう!
購入した英文パターンは、PDFでダウンロードするタイプでした。
なので、ひとまず全部プリントアウトしてみました。
この時点では「ただなんとなくプリントアウトした」というだけでしたが、私にとってはこれが大きな一歩でした。
私はプリントアウトという方法にしましたが、タブレットやパソコンで書き込みができる環境の人はそちらでもいいと思います。
わかった事を、ここにどんどん書き込んでいきます。
最近、枚数の多い編み図(英文パターン)によくであいます。
なので、プリントアウトしないで「タブレットで編み図を見たり、メモをする」方法を使っています。
(紙とインク代の節約のために! でも、電気代はかかる)
参考にしていただけたら、嬉しい。
web翻訳で、ひとまず翻訳してみる
この部分は、私のように「本気で 謙遜無しで英語が苦手すぎる」という人以外は必要がないかもしれません。
普通の英文(説明文)なのか、編むための略語や記号なのかを切り分けするとわかりやすいです
何がなんだか全くわからなかったので、まずは半ページ位づつ翻訳サイトで訳してみました。
一気にやらず、区切りがいい段落ごとに翻訳した方がわかりやすかったです。
翻訳してみると、
ちゃんと翻訳できて日本語になる部分と、ならない部分がある
とわかりました。
翻訳できた部分は、英文パターンではなく普通の英語の説明文でした。
どんな糸やどんな太さの編み針を使うか、どんなパーツが必要か、ここで糸を変える、ここで糸を切る、などの情報です。
翻訳してわかった部分は、プリントアウトしたものに記入していこう。
翻訳は、Google翻訳とDeepL翻訳をはじめ、複数使ってみました。
翻訳サービスによって得意な部分があって上手に日本語にしてくれる部分とそうじゃない部分があるようで、両方を見て理解できる部分を拾っていくという感じです。
ほんの数か所理解できて、少し翻訳できただけで、すごく進んだ気がしました。
自動翻訳サイトを使ってみる
編み物英文パターンを翻訳してくれるサイトがあります。
英文パターンについてネットで調べていくと、英文パターン翻訳ページに出会えました。
たた&たた夫の編物入門 さまのところの
ニットパターン翻訳ソフトウェア- Knitran –
http://tata-tatao.to/knit/trans.html
右も左もわからなかったけど、こちらの翻訳ページで光が見えました。
枠の中に翻訳したい暗号、いや英文パターンを入れて「翻訳する」ボタンを押すだけ。
K3 と入れて 表目3目
と翻訳してくれた時は、本当に感動。
すごい!!と声が出たほど。
もしKnitran翻訳ページが文字化けをする方は、ブラウザに合った拡張機能を入れるといいかもしれません。
私は、GoogleChromeを使っていたので「テキストエンコーディング」という拡張機能をいれました。
使い方は、
chrome テキストエンコーディング
とネット検索すると、検索結果に設定方法(Googleサポート)がでます。
ここでわかった記号も、プリントアウトした紙に全部記入していこう。
随分わかってきたのですが、それでもまだよくわからない記号がありました。
自動翻訳ツール「英文編み図の翻訳さん」(無料)つくってみた
ChatGPTをつかった、英文パターン翻訳ソフトを作ってみました。
もちろん無料(無料のアカウント登録は必要)。
こちら使い方などで説明をしています。お時間があれば、どうぞ。
わからない記号はそのまま検索してみる
たくさんの方が英文パターンについて説明してくれています。
私は棒針編みの記号が知りたかったので
棒針 編み物 ”わかっていない編み記号”
でネット検索をしてみました。
例えば
棒針 編み物 P3tog
という感じです。
すると、Yahoo知恵袋で同じことを聞いている方がいたり、youtubeでその略語の編み方動画をアップしてくれている方がいたり、英文パターンの略語リストを作ってくれているサイトさんがあったり、あちこちで教えてくれている人がいました。
1箇所で全てわからなくても、いろんなところの情報を集めてみたら、ほとんど編み方はわかった感じがしました。
わかった事を全部書き込んでみる
書き込むペンの色を変えたり、線を引いたりすると見やすいです。
英文パターンも編み方説明も、わかった事はその都度すべて書き込んでいきました。
書き込みをする時は、増やし目は緑、減らし目は赤、という感じで色を変えると編む時にわかりやすいです。
わかりづらいですが、
・kfb は増し目なので緑のペンで
・ K2tog や skpo は 2目一度編み で減らし目なので赤系のペンで
囲んであります。
英語 というだけでプレッシャーがすごくて心に余裕がなくなるので(それほど苦手)、一目見ただけで、ここは増し目、ここは減らし目、とわかるのは便利でした。
ほどくのを前提でまずは編んでみる
間違っても大丈夫!直せばいいだけ。
そこから分かることもあります。
ほぼ日本語に翻訳できたら、とにかく間違ってもOK!という気持ちで編んでみました。
案の定、引き返すところや休める目などを逆に考えていたり、全く違う風に理解していたり、あちこち頭を悩ませる部分はありました。
パターンに載っている写真を見ながら、そういう形にするにはここはこうかな?と考えながら少しづつ進めていきました。
初めてのことなので、間違えるのは当たり前。
間違っても直せばいいだけ。
直して理解して、少し進んでまた直して、の繰り返しで、少しづつ道が見えてきました。
間違ったところや、こうした方がいい、など気づきがあったら、それも全部記入していきます。
どうしてもわからない部分はアレンジしてしまう
目的は 「完成させる」 こと。
最後まで
多分こうだと思うけど、本当に正しいのかわからない
という部分もありました。
でも、私は 正確に編みたい のではなく
あのかわいいうさぎの編みぐるみが欲しい!
がゴールなので、つじつまがあう感じに編み進めました。
無理やり進めていると、
あ、これってこういう事か!
とわかることも出てきました。
最後はもう とにかく完成させたい という気持ちが大事なのかもしれません。
時間はかかりましたが、とうとう完成させました。
一回編めたら、あとは編みながら修正したりしながら量産。
本当にかわいい・・・。
こんなにかわいいうさぐるみに囲まれる幸せ。
(編みぐるみのうさぎを、うちではこう呼んでいます)
同じパターンでも、糸や針の太さや色を変えながら編むのも、とっても楽しいですよね。
最初に編み図が英語だと知った時は、どうしていいのかわからなくて目の前が真っ暗でしたが、このうさぎのかわいさで頑張ることができました。
欲って大事かもしれない。
パターンを生み出してくれたClaire Garlandさん、英文パターンについて教えてくれたたくさんのブログやサイト、動画を作ってくれた皆さん。
本当にありがとうございました。
まとめ
英文パターンをプリントアウトしてみる
このあと調べてわかった事をどんどん書いていくために、紙にプリントアウトしたり、タブレットやパソコンなど書き込める環境を作るのがいいです。
web翻訳で、ひとまず翻訳してみる
説明文なのか英文パターンなのか、英語が苦手すぎると見分けがつかないですよね。
それの切り分けができたら、とても調べやすくなりました。
翻訳サイトも1つではなく複数使ってみると、こっちでは意味不明な文章だったけどこっちでは理解できる文章になったという事もありました。
英文パターン翻訳サイトを使ってみる
本当に感謝です。
まとめて翻訳するよりも、少しづつ翻訳した方がわかりやすかったです。
まとめて翻訳すると、どこまでが翻訳できていて、どこからかできていないのかわからなくなる事もあったり。
わからない記号はそのまま検索してみる
いろいろな方がわかりやすく教えてくれていて、本当に助かりました。
検索しても見つけられなかった時は、ひとまずその部分は置いておいて
(付箋などを貼って、わからない部分をマークしておくのがいいです)
続きを解読していくと、後でふとした流れでわかる事もありました。
わかった事を全部書き込んでみる
どう編むのかを知りたくて調べているので、どんどん書きこみました。
翻訳だけではなく、気づいたことや気になったことなども書いていくと、後で見返した時に他の部分を解読するヒントになっていたりすることもありました。
ほどくのを前提でまずは編んでみる
編んでみて初めてわかるという事もたくさんありました。
私の場合は、特に作り目の場所が思った方向と違ってた、という事が多かったです。
どうしてもわからない部分はアレンジしてしまう
私の場合は目的が「かわいいうさぐるみが作りたい」だったので、どうやっても正解がわからないところは、辻褄が合うように編み進めてしまいました。
もしも、全てパターンの通りに正確に編みたい、という場合も、今はとりあえず代用の編み方で進めてみて、あとでその部分を見返してみると、何か気づくことがあるかもしれません。
私のこの解読(やっぱりこの言葉が一番しっくりきます)方法が一番やりやすい、とは思っていません。
どちらかというと効率が悪いのかもしれません。
でもこのページの何かが、英文パターンで困っている人に届いてお役に立てたらとても嬉しいです。
長い文章を見ていただいてありがとうございました。
小さめ、または繊細な編み目にしたい編みぐるみにオススメの糸たちです。
迷ったらコレ。ハマナカさんの中細糸。
ウール100%なので、頻繁に洗濯をしたい編みぐるみには向かないかも。
100均のかわいい毛糸たちでも有名な「後正産業」さんの糸。
色合いがかわいくて、編み込み小物など、編みぐるみ以外でも使いたい。
ちびっこへのプレゼントを作るなら、コットン素材の「ポーム」。
柔らかい手触りと、洗濯(手洗い推奨)可能なのがオススメ。
練習にもぴったり「英文パターンハンドブック」
後になって、英文パターンの本があると知り購入しました。
もっと早く知りたかった!
棒針編みだけではなくかぎ針編みの略語も載っています。
インチ/センチ早見表や、針の号数についてなど、海外と日本の編み物に関しての違い豆知識とかがたくさん載っています。
記号を調べるだけではなく、読んでいると日本との違いがわかって楽しい!
英文パターンのショールや帽子のレシピもあるのですが、
左ページが英文パターン、右ページがそれの日本語訳の編み方
になっていて、とてもわかりやすいです。
英文パターンを初めてみたい方にはおすすめの一冊です。
英文パターンハンドブック
同じ著者、西村知子さんの別の本も出版されています。
こちらは私もまだ買っていないのですが、楽天ブックスの「立ち読み」で目次を見ると「もっと気軽に楽しもう!」という雰囲気が伝わってきました。
カラーの写真も多そうで、本当に楽しそう!
買ったらレビューしますね。
読み物としても楽しい編み物本でした。
レビューはこちら。